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【江尻良文の快説・怪説】ONに匹敵する名コンビ“ミスター赤ヘル&鉄人” 衣笠氏を悼む 幻に終わった監督… (1/2ページ)

 “鉄人”衣笠祥雄氏が死去した。“ミスター赤ヘル”こと山本浩二氏とともに常勝赤ヘル軍団を築き上げた。当時の世界記録2215試合連続出場を樹立し、巨人・王貞治氏に次ぐ球界2人目の国民栄誉賞を受賞した。

 日本球界で伝説の名コンビ第1号は、前人未到のV9巨人軍を築き上げたON。長嶋茂雄氏(現巨人終身名誉監督)と王氏(現在ソフトバンク球団会長)。それを受け継いだのが“ミスター赤ヘル”“鉄人”のコンビといえる。

 3年前の1月13日、都内ホテルで行われたプロ野球新人研修会で講師を務めた山本氏は衝撃を受けた。最大のライバルだった衣笠氏との秘話を披露。「チーム内のライバルが必要」と熱く説こうとして、念のために「みんな知ってるよね、衣笠を」と呼びかけると会場内の新人たちは沈黙。

 仰天した山本氏は「みんな知っているよね?」とさらに念押しをした。ところが、沈黙が続き、「エッ、知らないの? 国民栄誉賞を受賞しているんだよ」と愕然。控室に戻ってからも「本当にショックだな…衣笠を知らないとは…。国民栄誉賞だよ」と、立ち直れなかった。

 2人の野球人生のセカンドキャリアの違いがあったからだろう。2013年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で侍ジャパン監督を務めた“ミスター赤ヘル”に対して、「なぜ衣笠さんは監督をやらないのか? 球界の7不思議だ」と言われたように、現場復帰せず、評論家生活一筋だった“鉄人”。単なる露出度の差だったのだろう。

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