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【藪恵壹 藪から棒球】2軍降格、阪神・藤浪が修正すべきは「すっぽ抜け」より「バント処理」 本来はキャンプで克服する課題だが… (1/2ページ)

 「藪さん、今年は200イニング投げますよ!」

 阪神優勝のカギを握る藤浪晋太郎投手(24)が、不振で1軍出場登録を抹消されました。2月の春季キャンプで会った際、私が「15勝は堅いね」と声をかけたところ、冒頭の答えが返ってきましたが、シーズンに入ってもがき苦しんでいます。

 1軍で先発した20日の巨人戦(甲子園)では5回120球6四死球6失点と散々たる数字が並びました。翌21日から2軍に合流しましたが、彼を再生するためにまず修正すべきは、巷で指摘されている「すっぽ抜け」ではなく、未熟な「バント処理」だと思います。

 プロの世界では、相手の「弱点」を見抜き徹底的に狙ってきます。彼の登板試合を見ていると、相手打者は一、三塁線上ではなく、あえて藤浪にボールを捕らせるように球を転がします。拙い守備、ショートスローから失策を誘発しチャンスを広げやすいからです。

 本来、こうした課題は2月の春季キャンプで時間を割き克服しておくべきですが、果たしてどこまで費やせたか。本番を想定して取り組めていたのか。私は現役時代、投手コーチの野村収さん、上田二朗さんらの指導でボールを『捕る、(送球する方向を)見る、投げる』を繰り返し練習し精度を高めました。