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【プロキャディーXのつぶやき】50歳・谷口徹、日本プロ選手権制す 真の実力者が勝つ公式戦はやはり面白い

 映画評論家の水野晴郎さん調に言えば、「ゴルフ公式戦って本当にいいものですね」だろう。

 今季の国内男女メジャー第1戦は、ベテランの実力者がタイトルを手にしている。先々週の女子「ワールド・サロンパス杯」は大接戦の末、元世界ランク1位の申ジエ選手が優勝。先週の男子「日本プロ選手権」は、50歳の谷口徹さんが制した。

 谷口さんは土壇場でパットを次々と決め、最終18番でバーディーを奪取して首位を走る藤本佳則に追いついた。プレーオフでも5メートルのバーディーパットをねじ込んで、6年ぶりのツアー通算20勝を勝ち取った。

 やっぱり公式戦は、面白い。通常のトーナメントとは違ってコースセッティングが難しく、運不運がないとは言えないが、やはり真の実力者が上位を占めるからだ。グリーンは硬く引き締められ、ラフは深い。ティーショットをフェアウエーへ確実に運ばないとパーセーブがおぼつかなくなる。ティーショットを曲げた時点で、いかにしてパーを取るかに頭を絞り、しびれるショットやパットを打つことになる。

 日本プロの最終日は、最終組がハーフターンした時、俺は予感した。ワールドレディスと同じくベテランの実力者が頂店に立つのではないか、と。そして、谷口さんが最も勝者にふさわしいと思えた。

 高速グリーンでもインパクト音が聞こえる「強気のパット」を打てる。勝負どころが察知できる。接戦になるほどミスをしない。ピンチを切り抜ける術を持った選手だからだ。

 試合が始まる前に、谷口さんの帯同キャディーを務めて1年になる石ちゃんこと石塚瑶一氏がこう話していた。「谷口さんは、いつも以上に気合が入っています。(結果を)楽しみにしていてください」。この勝利を予感していたようだ。

 この1勝で5年シードを手に入れた谷口さん。まだまだレギュラーツアーで、その存在感を若手にアピールすることになる。

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