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日大殺人タックル問題、逆ギレ失笑会見の異様…共同通信出身の司会者が報道陣とバトル 「日大のブランドは落ちません!」

 殺人タックル問題で23日夜、急きょ会見を開いた日大アメフト部の内田正人前監督(62)と井上奨(つとむ)コーチ(30)。平謝りに謝るかと思いきや、言い訳ばかりに終始した。両氏のお粗末すぎる弁明の一方で、報道陣を仰天させたのが、会見を仕切った同大広報部の司会者だ。記者に対して「同じ質問」「きりがない」などと言っては会見を切り上げようとし、揚げ句、報道陣とバトルに。世間の感覚とズレる今の日大を象徴するような異様ぶりだった。

 関西学院大、世間、日大首脳-。どこに向けての説明なのか。日大本部(東京都千代田区)で午後7時57分から始まった緊急会見は、内田、井上両氏の言い訳もさることながら、過剰に両氏を守ろうとする大学側の姿勢がありありだった。

 報道陣約150人とテレビカメラ約30台が陣取るなか、進行を担当したのは広報部職員の米倉久邦氏。

 会見から約1時間が経過したころ、質問を続ける記者に向かって「ほかにも手が挙がっていますから、ずっと質問を続けないでください」と牽制。内田、井上両氏の苦し紛れの回答を受けて、突っ込みを入れる記者に「もう同じ質問が繰り返されているんで」と口を挟み、間髪入れず「これで会見の質問は終わります」と終了宣言した。

 釈然としない報道陣が「じゃあ違う質問をします」と食い下がると、「違うのを言えばいいというものじゃありません」。あっけにとられた会場から「この会見、みんな見てますよ」と声があがると、米倉氏は「見てても見てなくてもどっちでもいいんですけど」。うっとうしそうに「いいです。しゃべらないでください」とまで言い放った。

 この対応には報道陣もさすがに憤り、「そういった姿勢が日大のブランドを落とすことになる」と追及するが、米倉氏は「ブランドは落ちません!」と応戦。会場はざわめき、失笑がわき起こった。

 実は米倉氏、大手通信社、共同通信の出身で経済部長、論説委員長などを歴任。2002年に定年退職後、日大の職員になった。マスコミに精通する人物がこの有様とは二度驚かされるが、専門家は会見をどう見たのか。

 危機管理広報に詳しい、NPO法人「広報駆け込み寺」の三隅説夫代表は「謝罪会見なのだから、質問がなくなるまで徹底的に答えるのが基本で、打ち切ろうとするなどもってのほかだ」と問題視。「前監督とコーチしか出ていないのも問題で、企業で言えば、不祥事を起こしたのに社長が出てこないようなもの。理事長や学長などが同席すべきだった」と大失敗だったとみる。

 内容も「自らの責任を認めた前日の選手の会見と対照的で、教育の現場にいる人の対応として違和感が残る。雪印の集団食中毒問題で当時のトップが『私は寝てないんだ』と言って批判を受けたが、今回の会見も悪い意味で危機管理のお手本となるだろう」。

 今の日大に付ける薬なし…。

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