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【プロキャディーXのつぶやき】緊張に勝てず…最終ホールのパットに泣いた“源ちゃん”

 今季日本タイトル2戦目の「日本ゴルフツアー選手権」を制したのは市原弘大、36歳。昨季シード落ちし、ファイナルQT10位でツアー参戦。プロ転向18年目にしての初優勝が、日本タイトルだなんて、本人が一番「アンビリーバブル」と驚いたことだろう。

 タフなコースセッティングと思い込んでいたら、例年よりもラフが深くなかった。おかげで優勝スコアは2桁アンダー。「これまで予選を1回しか通過したことのない人気選手を4日間プレーさせるためだ」とこぼす口の悪い輩もいたが、そんなはずもない。ラフが浅ければ、全選手にとって易しくなるのだ。

 大会出場3回目にして初の予選通過を果たした“源ちゃん”こと24歳の時松隆光(本名・源蔵)は、最終日を2位に3打差をつけて単独首位で迎えた。スコアも通算12アンダーにまで伸ばしていた。

 大会3日間のフェアウエーキープ率73.81%で1位。パット数は初日から26、27、27とくれば、2桁アンダーをマークして当然か。すでに今季は関西オープンを制してツアー通算3勝を挙げている。

 地に足が着いたプレーに思えたが、最終日はほころびが出た。6番ホールでのOBからボギーを連発。それでも難しいサンデーバックナインでパーを紡ぎあげ、通算12アンダー首位で最終ホールのティーグラウンドにたどり着いたのだった。

 だが、前の組の市原が最終グリーンで奇跡的なチップインバーディーを決め、大歓声が上がる。土壇場で追いつかれた源ちゃん。1メートルのパーパットを沈めてプレーオフに持ちこまなければならない場面に追い込まれた。

 ここで、いつもの源ちゃんではなかった。パットのときのアドレスが長かった。「スライスするかもしれない」。ボール1個分ほどカップ左に打ち出したが、縁をなめて外れた。

 この距離のパットでカップを外して狙いにいったのは、迷いが生じたからだと思う。思い切って直線的に狙うことができなかった。

 「緊張に打ち勝つ気持ちが全然足りない」と源ちゃん。この教訓を2位で出場権を手にした全英オープンで生かしてほしい。

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