記事詳細

【西本忠成 トラとら虎】能見、中継ぎ転向の成算 肩の仕上がり早く、福原&安藤の成功例も

 阪神の能見篤史投手(39)が交流戦から中継ぎに転向。「先発とは違った難しさはあるが、与えられた役目を全うしたい」と、新ポストにプロ生活晩年の活路を見いだそうとしている。

 初仕事は5日のオリックス戦(甲子園)。1点ビハインドの7回、左打者が並ぶ場面で登板し、四球と糸原の失策で1死一、二塁のピンチを迎えたが、落ち着いてマレーロ、小谷野を料理した。

 今季も開幕当初は先発要員として期待されていた。しかし、3試合に登板、0勝2敗、防御率7・53と結果を出せず、5月中旬から2軍で再調整を余儀なくされる。そのころ1軍の左の中継ぎは高橋聡を故障で欠き、岩崎ひとりの苦しい台所。頭を痛めた首脳陣は能見に白羽の矢を立てた。

 通算98勝中、救援勝利は2つしかないが、もともと肩の仕上がりは早く10球前後の投球練習で済む。金本監督は「落ちる球もあるから左打者だけでなく、右打者にも対応できる」と今後の幅広い起用を明言している。

 阪神は過去にベテラン投手の配置転換を成功させた例がある。福原(現2軍投手コーチ)と安藤(現2軍育成コーチ)。両者とも30代前半まで先発要員で活躍したが、スタミナの衰えで中継ぎに転向。福原は2度の最優秀中継ぎのタイトルに輝き、安藤も4年連続50試合登板を記録した。

 「能見も同じ道を歩める可能性は十分ある。短いイニングに限定すれば最初から飛ばせるから、抑える確率は高くなる。先発にこだわる年齢でもないし、中継ぎに徹すれば投手寿命が伸び、もうひと花咲かせることができる」と球団OBも後押ししている。(スポーツライター・西本忠成)

zakzakの最新情報を受け取ろう

関連ニュース