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【小田幸平 ODAの第2捕手目線】ベテランから何を学ぶか…理想的な広島 若手入れ替えだけでは「世代交代」と言えない (1/2ページ)

 突然ですが、理想的な「世代交代」とはどんなものでしょうか。

 バッサリとベテランを切り、若手に入れ替えるだけでは、常に優勝争いに絡む強いチームはできません。ベテランが若手にどんな姿を見せ、若手がベテランから何を学び取るかが重要です。そういう意味で巨人のベテラン陣が10日の西武戦(東京ドーム)で見せた姿は頼もしいものでした。

 阿部慎之助捕手(39)は同点の9回裏無死一塁で今季初犠打を決め、チームのサヨナラ勝ちにつなげました。長年チームの主軸を務めてきた阿部が、バントを失敗したり、不満そうな態度を取るようなことがあれば、不穏な空気が流れるものですが、きっちり決めたことによって「中心打者でも作戦上必要とあれば、送りバントをするのが当たり前」というメッセージを無言のうちにチーム全体に示すことができました。

 先発の内海哲也投手(36)は今季なかなか登板機会に恵まれず、わずか3試合目でしたが、7回2失点の力投。亀井善行外野手(36)に至っては3打数3安打、今季打率は・319の好成績(12日現在)です。

 むしろ若手にもっとガツガツ出場機会を求めてほしいし、先輩に話を聞きにいって質問攻めにしてほしい。そういう所に物足りなさを感じます。

 いま世代交代がうまくいっているのは広島でしょう。若い野手陣が新井貴浩内野手(41)から日々いろいろなものを吸収し、会沢翼捕手(30)の成長には石原慶幸捕手(38)の存在が欠かせない。投手陣がしっかりしているのは、一昨年限りで引退した黒田博樹さんが残したものがまだ生きているからだと思います。

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