記事詳細

【BOOK】来年創部100年、東大野球部が最も優勝に近づいた瞬間 弱すぎると言われても…情熱だけはどこにも負けない! (1/3ページ)

★門田隆将さん『敗れても敗れても-東大野球部「百年」の奮戦』中央公論新社1600円+税

 東大野球部は「弱い」。受験最難関校で、甲子園のスターもいない。だが、勝利へのこだわりと野球への情熱では、どこにも負けない。来年創部100年を迎える“赤門軍団”。その神髄に気鋭のノンフィクション作家が迫る。 (文・梓勇生 写真・酒巻俊介)

 --東大野球部のイメージば「勝てない」、東京六大学リーグで94連敗という不名誉な記録もつくりましたね

 「大学の4年間で、1勝もできないで卒業した選手もいるわけですよ。つまり0勝80敗。そのときの副将が僕のインタビューに『魂が神宮球場から離れない』と吐露するんです。彼らが野球にかける思いが非常に熱いのを知りました。まさに『敗れても敗れても』ですね。そして、昨年10月、日本ハムにドラフト指名された左腕の好投手、宮台康平を擁してついに『15年ぶりの勝ち点』を挙げた。そんな彼らの思いを、野球というスポーツを通して描きたかったのです」

 --弱い東大が「赤門旋風」を起こし、最も優勝に近づいたのが1981年の春のシーズン

 「大山雄司という好投手がいましてね。球速はないが、コントロールが抜群。1点を守り抜く、という勝ち方で、早稲田、慶応から連続で勝ち点をもぎ取ります。法政には、PL学園の夏の甲子園優勝メンバーらスター軍団がそろっていた時代にですよ」

関連ニュース