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日本と対戦する“赤い悪魔”ベルギーは多民族軍団 多様性で進化、史上最強メンバー (1/2ページ)

 日本と決勝トーナメント1回戦(日本時間7月3日午前3時開始=ロストフナドヌー)で対戦するベルギー(FIFAランキング3位)は同国史上最強メンバーといわれる。近年欧州で力をつけたチームの例に漏れず、移民によってもたらされた多様性で大きく進化を遂げた。

 その象徴が背番号「10」、FWエデン・アザール(27)だ。イングランド・プレミアリーグの強豪チェルシーでも同じ番号を背負う、173センチの小柄な司令塔はアルジェリア移民の2世。繊細なボールタッチや独特のリズムを刻むドリブルは、イスラム圏にルーツを持つ選手ならではといえる。

 フランスをW杯初優勝に導いたMFジダンも同じアルジェリア系。力押しのサッカーが頭打ちになっていたドイツに、華麗な技巧を持ち込んで前回ブラジル大会で6大会ぶりの優勝をもたらしたMFエジルはトルコ系。ともに背番号「10」を背負って世界一に貢献し、母国の社会で分断されがちなイスラム系移民との融和の象徴にもなった。

 ベルギーの首都ブリュッセルにはイスラム移民居住区があり、パリ同時多発テロの実行犯はそこの出身だった。移民問題は深刻だが、アザールは希望の星。「ベルギー全体がタイトルを欲している。僕ら『黄金世代』もとにかくタイトルが欲しい。素晴らしい選手の集まりだということはよく分かっている」と自信のコメント。今大会で史上9番目の優勝国になる力があるとも評される。

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