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ナイジェリア主将、ジョン・ミケル 試合直前に父の誘拐知る… その後、現地警察が救出 W杯

 1次リーグD組3位で敗退したナイジェリア(FIFAランキング48位)。主将のMFジョン・ミケル(31)は期間中、父親が母国で武装盗賊に誘拐される被害に遭っていた。誘拐犯から電話を受けたのは先月26日。1次リーグ突破を懸けた最終第3戦アルゼンチン戦の数時間前のことだった。身代金約300万円を要求され、口外すれば父親を射殺すると脅された。

 「私は取り乱していたが、試合に出られる精神状態にあるかを判断しなければならなかった。どうするべきか分からなかったが、1億8000万人のナイジェリア国民を失望させられない。(父親の危機を)頭から閉め出すので必死だった」

 誰にも苦悩を打ち明けられないまま、極限状態で出場した試合は終了4分前に決勝ゴールを奪われ敗れた。大会からの敗退が決まったが、幸い誘拐から6日後の今月2日、銃撃戦の末に父親は現地警察に救出された。

 父親は車で葬儀に向かう途中で運転手とともに被害に遭い、拷問も受けたため、解放後は病院で縫合手術を受けた。ちなみに誘拐されたのは2011年以来、2度目だという。