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【松本秀夫 プロ野球実況中継】「とりあえずしゃべっていてください」 前代未聞の“無聴取者”試合

 列島まさにサッカーW杯狂騒曲。ラジオ中継もサッカーが優先で、6月19日のヤクルト-ソフトバンク戦(神宮)の実況では、前代未聞の出来事に出くわしました。

 この日は午後9時から日本-コロンビア戦。ニッポン放送は8時半過ぎにサッカー中継に切り替え、ネット各局も随時サッカーに替わっていくと聞いていましたが、西日本のA局だけは試合終了まで必ず野球を中継するって話だったんです。

 解説者は元ロッテの里崎智也さん。彼は放送への反応をチェックするため、いつもCM中にスマホで自身のツイッターをチェックしています。

 そんな里崎さんが声を上げたのが9時50分頃。「あれっ? A局って、もう放送終わってるって出てますよ!」

 えっ、まさか!!

 「ってことはこの放送、もう誰も聴いてないんじゃないですか??」

 そんなばかな! 隣のディレクターに確認しても「とりあえずしゃべっていてください」と。

 とりあえず最後まで実況したのですが、A局はなんと9時46分で放送を終了していました。それ以降の15分は無観客(無聴取者)放送…。

 なんでこんなことに! 試合後、本社のディレクターを問い詰めると、A局からは直前に「46分で終了します」と連絡があった。なぜそれを現場に知らせなかった!?

 「お二人がすごく盛り上がっていたから、いいそびれました」

 …って、仕事だから盛り上げてるんだよ! 変な忖度するなっつ~の!! ともあれ、サッカー日本代表の皆さん、お疲れ様でした。

 ■松本秀夫(まつもと・ひでお) 1961年7月22日生まれ、東京都出身。早大卒、85年ニッポン放送入社。スポーツ部アナウンサーとして「ショウアップナイター」の実況などを担当。2005年ロッテ優勝決定の試合での号泣実況のほか、数々の名言がある。17年4月よりフリー。

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