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【江尻良文の快説・怪説】東京五輪野球「異例」の大会方式が決定 「4勝3敗」でも金メダルの可能性

 国際オリンピック委員会(IOC)総会で2020年東京五輪野球の方式が決まった。「4勝3敗」でも金メダル獲得があり得るというサプライズ。その成否は、五輪本番が終わってみないと誰にもわからない。

 まず1次リーグで3チームずつ2組に分かれて6試合を実施。その後、敗者復活を含めた変則トーナメント10試合を行う計16試合の方式だ。

 試合数を増やしたい世界野球ソフトボール連盟(WBSC)と、コスト削減を最重要視する大会組織委員会が対立。

 当初、WBSCは1次リーグで出場6チーム総当たり戦の15試合実施を要望。対して組織委員会は1次リーグを6試合で抑えられる2組での実施を主張。その後に準決勝、決勝戦、3位決定戦を行う案を主張。WBSC案が計19試合、組織委員会案は計10試合で、隔たりがあった。

 それだけに互いに譲らず、大もめ。だが、ようやく決勝トーナメントの試合数を増やす今回の折衷案で手打ちとなった。「すべての試合がメダルに絡み、捨て試合がない」と組織委員会側は自画自賛。WBSC側もフラッカリ会長が「ベストの大会になる」と評した。互いにこれまでの深刻な全面対立がウソのように、手のひら返しでエール合戦だ。

 だが、サプライズ方式の是非が問われるのは2年後に結果が出てからだ。「4勝3敗で金メダル獲得」という異常な事態になれば一気にブーイングの嵐が起こるだろう。「捨て試合がなくなる」どころか真逆。「いかに効果的に捨て試合を作るか」が、金メダルの決め手になる恐れがあるからだ。(江尻良文)

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