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【田代学 ダッグアウトの裏側】スーパースターがやり玉に…コミッショナー“失言”でエンゼルス側は異例の反発 (2/2ページ)

 「コミッショナーとの関係に問題はない。前へ進もう。自分はプレーする準備ができている」

 たとえ本塁打競争に出なくても、トラウトは2014、15年の球宴で史上初の2年連続MVPに輝いている。今季も本塁打を放った。スーパースターとしてファンの期待に十分応えている。

 むしろ最近の問題はコミッショナー側にある。三振か本塁打という大味な傾向が強まり、極端な守備シフトも浸透。前半戦終了時点で大リーグ全体の打率・247は、ア・リーグがDH制を導入した1972年以降で最低となった。30球団の観客動員数は6月の時点で昨季より10%近くも減少している。

 思い通りに進まないフラストレーションから、トラウトをやり玉に挙げたのなら見当違い。コミッショナーへの逆風が強くなった。

 ■田代学(たしろ・まなぶ) サンケイスポーツ編集局次長。1991年入社。プロ野球や五輪担当などを経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会の理事や、13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。米国での愛称は「ガク」。

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