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済美、激勝の陰で… 酷暑での酷使、エース・山口直哉投手184球完投 甲子園 (1/2ページ)

 第8日(12日=甲子園)の第3試合・星稜(石川)-済美(愛媛)は今大会2度目のタイブレーク。済美は2点ビハインドの延長13回、矢野功一郎内野手(3年)が大会史上初の逆転サヨナラ満塁本塁打を放ち、13-11の劇的勝利で3回戦へと駒を進めた。一方、先発の山口直哉投手(3年)は13回184球完投。酷暑の聖地でまたもや投手に過度な負担がかけられた。

 劇勝に沸く済美ナインだが、試合後にお立ち台でインタビューを受ける中矢太監督(44)の周囲には重苦しい空気が漂った。

 「5回くらいからですかね…。山口直には『行けるか? 何かあったらすぐに言えよ』とコミュニケーションを取りながら状態を把握していました」

 気象庁発表によれば13時42分の試合開始時点の西宮市の気温は32度。風速4メートルほどの風が吹き抜けるなど比較的すごしやすい環境だったが、グラウンドでプレーする球児は別。星稜の先発・奥川や遊撃・内山が足をつって交代するなど猛暑は確実に選手の体をむしばんでいる。

 8回には右膝に死球が直撃したが、山口直は「誰にも譲りたくない。絶対に1人で投げきる」と、15安打を浴びながら184球を投げ抜いた。県大会でも5試合計43イニングを1人で完投。今大会1回戦の中央学院戦(5日)も9回109球で4失点完投している。次戦の高知商との3回戦は、中3日の16日。勝ち進むほどに日程は厳しくなっていく。

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