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【江尻良文の快説・怪説】ドラ1候補のパナ・吉川投手、日本プロ野球経ずにメジャー挑戦へ 第2の“田沢”騒動勃発危機、NPBの対応は?

 今秋ドラフト1位候補のパナソニック・吉川峻平投手(23)が、日本のプロ野球を経ずにメジャー挑戦を宣言。第2の田沢純一投手(32)=現エンゼルス=を目指すという。

 日本野球機構(NPB)が今度どう対処するかが焦点になる。というのも、2008年に当時新日本石油ENEOSの田沢が12球団に対しドラフト指名回避を要望する文書を送付。その際、特異な“田沢ルール”が作られている。

 「ドラフト指名を拒否して海外のプロ球団と契約した場合、海外球団を退団した後、大卒・社会人出身選手は2年間、高卒選手は3年間、NPBでプレーできない」

 この悪評高い通称“田沢ルール”が作られたのは、アマ球界の逸材の流出に歯止めを掛けるためだったが、10年後の今年、ついに恐れていた第2の田沢が出現しようとしている。

 MLB(米大リーグ機構)への最も効果的な対抗策は、日本人スーパースターの流出を招いてきたポスティングシステムの廃止だろう。今季も二刀流の大谷翔平がメジャーに移籍した経済効果は計り知れない。それだけに、MLBにとって大打撃になる。幸い、巨人、ソフトバンクというセ、パの有力球団はポストティングシステムを認めていないから、廃止には障害が少ないはずだ。(江尻良文)

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