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【甲子園レジェンド 100分の1の夏】日本ハム・斎藤佑樹「進学したことは悔いていません」 駒大苫小牧のエース・田中将大投手との初邂逅 (1/2ページ)

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 2006年の第88回大会で“ハンカチ王子”ブームを巻き起こした早実(西東京)の斎藤佑樹投手(30)=現日本ハム。3回戦の福井商戦で1失点完投。そして中1日で迎えた8月18日の準々決勝・日大山形戦からは、19日の準決勝・鹿児島工戦、20日に駒大苫小牧(南北海道)と延長15回の末に引き分けた決勝、および翌21日の再試合まで怒濤の4連投。全て完投した。

 「連投でも疲れを感じなかったし、フォームがバチッと決まった感覚がありました」

 この大会で斎藤が投じた球数は、7試合69イニングで実に948球に上る。今年の第100回大会で投球過多が指摘された金足農の吉田輝星(こうせい)投手(3年)は6試合50イニング881球だった。常軌を逸した投球数。なぜ18歳はここまで過酷な4日間を耐え抜き、栄冠を手にできたのか。

 「3年の夏までに転機が2回、あったと思います」

 1度目は前年の05年夏。西東京大会準決勝の日大三戦。2年生エースとして先発したが、3本塁打を浴びるなどめった打ち。1-8のコールド負けを喫した。

 「この試合で自分の制球の甘さを痛感しました。練習への意識が変わり、どうすれば厳しいコースへほうれるかだけを考えるようになりました。特別なことをしたわけじゃない。意識の違い。それでも秋季大会で成果が現れてくれた」

 秋の都大会準決勝で因縁の日大三を完封。その勢いで大会を制した早実は、明治神宮大会にも出場し、翌夏の甲子園大会決勝で顔を合わせることになる駒大苫小牧と準決勝で対戦した。

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