記事詳細

吉田、根尾を守れ! 清宮も餌食に…異例の「アンリトン・ルール」厳戒説明会で見えた「日本の美徳」と「国際感覚」のズレ (1/3ページ)

 金の卵たちに危険が忍び寄っている。大阪桐蔭・根尾昂(あきら)内野手=3年、金足農・吉田輝星(こうせい)投手=同=ら今秋ドラフトの上位指名候補が多数名を連ねる高校日本代表は29日、第12回U-18アジア選手権(9月3日開幕=宮崎)へ向け、都内のグラウンドで国際試合特有の「アンリトン・ルール」に関する説明を受けた。ルールブックには記載されていない“不文律”で、これを破ると故意死球などの報復を受けることがあるが、日本はこれまであまりにも無頓着だった。(片岡将)

 「初めて聞いたことばかり。気を付けたいと思いますが、自分たちの野球を貫くことをまずは考えたい。バントや盗塁は監督の指示に従うのが形だと思います」

 そう気合を入れたのは、主将を務める大阪桐蔭・中川卓也内野手(3年)。高校日本代表はこの日、明大と7回制の練習試合を行い4-4で引き分けたが、試合前にベンチ前で行われたのが、“アンリトン・ルール”に関する異例の説明会だ。国際大会の経験豊富な明大OBで東京六大学リーグや甲子園大会も裁く戸塚俊美審判員が講師役を務めた。

 説明された内容は以下の通り。

 〔1〕投手は三振を奪ったときやピンチを切り抜けたとき、派手なガッツポーズをしてはならない。

 〔2〕本塁打を打った打者は、打球をゆっくり見送ったり派手なガッツポーズをしてはならない。

 〔3〕大差で勝っているチームは盗塁を試みてはならない。

 〔4〕大差で勝っているチームは送りバントやスクイズをしてはならない。

 〔5〕大差で勝っているチームの打者は、3ボール0ストライクから打ちにいってはならない。

 〔6〕大差で勝っているチームの投手は、変化球でかわさず直球でストライクを取りに行かなければならない。

 〔7〕大差で勝っているチームの投手は、走者をしつこく牽制してはならない。

 〔3〕~〔7〕の「大差」とは7点差以上を目安としており、大量リードしているチームに謙虚な振る舞いを求めている。

関連ニュース