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【江尻良文の快説・怪説】セ・リーグMVP争いは鯉の三つどもえ 丸が先行、誠也が猛追、伏兵は大瀬良

 セ・リーグMVP争いは、広島のチーム内で三つどもえの展開だ。

 シーズン前半は「今季も丸で決まりだよ」と丸佳浩外野手(29)の2年連続受賞を推す声が専らだったが、鈴木誠也外野手(24)が8月に月間打率・414、12本塁打、29打点と爆発し猛追。流行語を生み出した一昨年に続く“神ってるアゲイン”状態だ。

 昨季は前半に「MVPは新井から4番の座を受け継いだ鈴木誠也で決まり」といわれ、早々と鈴木に当確ランプがともっていたが、8月に守備で足首を骨折しまさかの長期リタイア。新リーダーとして打線を引っ張った丸に大逆転された。そして今季は、真逆の展開となっている。

 鈴木が山本浩二(1975、80年)、衣笠祥雄(84年)、一昨年の新井、昨年の丸に続いて球団史上野手5人目のMVPに輝くのか。もし丸が逃げ切れば、ミスター赤ヘルこと山本浩二以来の2度目、球団史上初の2年連続受賞となる。

 もっとも、今季は2人のマッチレースではなく伏兵もいる。大瀬良大地(27)が投手陣の新リーダーとなり、15勝(5敗)、防御率2・21で目下リーグ2冠(3日現在、以下同)。さらに勝率・750(同2位)をマークし、セでは2011年の中日・吉見、広島では1986年の北別府以来の、勝率1位も加えた“投手3冠”の可能性がある。

 広島の投手でMVPを受賞したのは1979年の江夏豊、86年の北別府学、91年の佐々岡真司の3人だけ。栄誉ある4人目になれるか。チーム内のバトルの行方にファンは興味津々だ。(江尻良文)

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