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宮川紗江、塚原夫妻の「直接謝罪」を拒否 塚原VS具志堅の対立構図が浮き彫りに (2/2ページ)

 日本体操界の女子代表強化は、塚原夫妻が陣頭指揮をとる「朝日生命体操クラブ」派と、具志堅副会長ら「日体大」の2大派閥の間で熾烈な主導権争いが続いてきた。そして両者が双方の強化策に口を挟まない“暗黙”の了解も存在していた。

 そのバランスが宮川の告発で崩れた。

 「宮川を助けてください」と「問題提起」を行った森末慎二氏(61)は日体大で具志堅副会長の1年後輩。宮川をツイッターで擁護した田中理恵さん(31)、鶴見虹子さん(25)の元選手組、そして速見も日体大のOBやOGだ。

 実は元はといえば塚原夫妻も日体大卒なのだが、結婚後に女子五輪代表の強化担当となった千恵子氏は、1976年モントリオール五輪でナマでみたルーマニアの白い妖精、コマネチに圧倒され、「このままでは日本の体操はダメだ」と当時所属していた日体大を辞職。朝日生命体操クラブを自分の本拠地として10代前半の女子代表強化に乗り出した経緯がある。

 五輪で金メダルを連発する男子と違い、女子代表は日陰の存在。それでも40年以上、塚原夫妻は強化の主導権を握り、それなりに実績も定評もあった。

 それが、長年日本協会の中でも「黙認」されていた宮川に対する速見コーチの「暴力」が突然白日のもとにさらされた。誰が協会に報告したのかさえわからない状況の中で、2つの派閥がお互い疑心暗鬼となり、久しぶりに対立の構図が浮き彫りになったのだ。

 一方、宮川が所属していたレインボー体操クラブは3日付で、スポンサー契約解除を説明する文書を公式サイトに掲示した。契約は今年5月から東京五輪が開催される20年8月までだったが、宮川の代理人弁護士から解除の申し入れがあり、「弊社としては、宮川紗江選手を応援していきたいと考えておりましたが、ご本人の意思を尊重する必要があるとの判断に」至ったと説明している。

 さまざまな思惑や主張が入り乱れるなか、着地点を見いだすのは難しそうだ。

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