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【神谷光男 スポーツ随想】早大「小宮山監督」 糧になった恩師の“遺言”「いずれ早稲田に戻ってこい」 (1/2ページ)

 秋の東京六大学野球リーグ戦が8日に開幕した。平成27年秋を最後に優勝から遠ざかり、昨秋は東大と並び昭和22年秋以来70年ぶりに屈辱の同率最下位に沈んだ早大が、名門復活の切り札として次期監督に指名したのが、ロッテや大リーグ・メッツで活躍した小宮山悟氏(52)だ。

 就任は来年1月1日付。任期4年目の高橋広監督(63)はこの秋が最後になる。

 「野球部に対する恩返しの気持ちが一番。全ての学生に早稲田に来てよかったと思ってもらいたい。身の引き締まる思いだ」と小宮山氏は6日の会見で抱負を語った。

 抜群の制球力で「投げる精密機械」といわれ、大リーグでは勝利はないが、日本のプロ野球ではロッテ、横浜で455試合117勝141敗4セーブ、防御率3・71の好成績を残している。

 といっても決して野球エリートではない。千葉の芝浦工大柏高時代は甲子園とは無縁で、早大にもスポーツ推薦ではなく、2浪の末、一般入試で教育学部に合格した。

 早大では厳しい指導で知られた故石井連蔵監督の指導を受け、2年間のブランクを克服して2年秋からエースの座に就いた。「一球入魂」の厳しさの中にも選手の自主性を重んじた石井監督を「人生の師」と仰ぎ、「いずれ早稲田に戻ってこい」という言葉を糧にしてきたという。

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