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「僕の責任です」 本田への期待がバッシングに変わる時…カンボジア“初采配”も逆転負け

 物事はそううまくは運ばない。W杯ロシア大会日本代表でカンボジア代表(FIFAランキング166位)のゼネラルマネジャー(GM)に就任した本田圭佑(32)=メルボルン・ビクトリー=が10日、ホームにマレーシア代表戦(同171位)を迎え、事実上の監督として初采配を振るったが、1-3の逆転負けを喫した。

 本田GMは「結果が出なかったのは僕の責任です。敗因には確実に理由がありますから、今晩はそれを考えることに時間を割くと思います」とコメントした。

 試合はカンボジア代表の前途を予感させるかのように、現地特有のスコールで30分遅れてスタート。会場のプノンペン・オリンピックスタジアムのスタンドの屋根は、劣化してあちこちで雨漏りしていた。

 カンボジアは前半18分に先制したが、後半は選手たちの足が止まり、同17分、セットプレーから同点に追いつかれた。ここで本田GMは同18分と同28分に、いずれも2枚替え(2人同時交代)という大胆な作戦に打って出たが、機能せず。同29分に左サイドを突破され勝ち越しゴールを奪われた。なおも同33分に3度目の2枚替えを行ったが、アディショナルタイムにダメ押しの3点目を奪われ万事休した。

 カンボジア国内での本田への期待度は相当なものだ。チケットは前売り段階で完売し、約3万人収容のスタジアムはほぼ満員。国内リーグでは1000人にも満たない観衆の試合もあるが、「ホンダがカンボジア代表を強くしてくれる」と救世主扱いだ。

 本田も2016年にカンボジアリーグのサッカークラブを買収し、ビジネスチャンスの拡大をもくろんできた。

 とはいえ、カンボジア代表の国際Aマッチの通算成績は28勝14分け106敗で、直近の15試合でも13敗。日本との対戦成績4戦4敗、W杯ロシア大会アジア2次予選では8戦全敗、と惨憺たる数字が並び、強化はおいそれとはいかない。

 急速に熱せられたものは冷めるのも速い。早急に結果を出さなければ、熱狂がバッシングに変わるのは自明の理。日本企業がスポンサードして11月に開催される東南アジア選手権(スズキカップ)でGMとして真価を問われることになる。

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