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稀勢の里、5連勝の代償 「疲れは10日分…消耗度はかなりなものだろう」 (1/2ページ)

 ■5日目=13日、東京・両国国技館

 8場所連続休場から復帰した横綱稀勢の里(32)=田子ノ浦=は、東前頭3枚目の正代に右を差させず、左四つから寄って出た。寄り切れずにもろ差しを許して逆襲され、またも危ない相撲となったが、慌てずに最後は右上手を取っての投げで仕留めた。初日から無傷の5連勝は予想以上の結果といえる。

 「落ち着いていた?」と水を向けられ、「そうですね。いつもと一緒。しっかり集中していた」と振り返った。

 初日は3秒6で勢を一気に寄り切り、2日目は貴景勝に土俵際まで追い込まれながら9秒3で突き落とした。3日目は初顔合わせの豊山に逆襲され、物言いがつく薄氷の突き落としで33秒6。そして4日目は巨漢魁聖を相手に58秒8の死闘を演じた。段々相撲が長くなっていたが、この日は一転16秒9で済ませた。

 まるで相撲の神様から「まだまだ頑張れ」と応援されているような、神がかり的な勝ち方が続いているが、その代償も覚悟しなければならない。藤島審判副部長(元大関武双山)はこう漏らしている。

 「体力的にも精神的にも、もう10日くらい取ったような疲れを感じているかもしれない。他の2横綱に比べて、消耗度はかなりなものだろう」

 すっかりよくなったという左上腕も、長い相撲や薄氷の逆転勝ちの繰り返しでは、再び悪化しかねない。