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引退危機脱出! 稀勢の里、みえた復活優勝の実現性と課題 貴乃花親方「地力をもともと持っている」 (2/3ページ)

 「私も中日過ぎぐらいまで苦しかった。(平幕力士は)何をやってくるかわからないのでやりづらかった。後半は横綱、大関と当たる。今までやっていて経験はあるのでノビノビ取れたんですよ」と振り返った。

 貴乃花は11日目以降、朝青龍、武双山、千代大海、魁皇の4大関に全勝している。

 今場所の稀勢の里は、11日目に3勝7敗の関脇逸ノ城と当たる他、横綱の白鵬、鶴竜、大関の豪栄道、関脇御嶽海との対戦を残している。

 10日目終了時点で全勝が白鵬、鶴竜。1敗は弟弟子の大関高安。稀勢の里は豪栄道、平幕の貴ノ岩、竜電とともに2差で追う展開だ。かつての貴乃花並みに白星を積み重ねていけば、上位の星のつぶし合い次第で奇跡の逆転優勝の可能性もないわけではない。

 貴乃花親方は今場所、十両や幕内上位の審判を務め、稀勢の里の相撲を見ずに国技館を後にする日もあるが、それ以外は、自分の部屋の力士でもないのに連日報道陣に囲まれてコメントを求められるという珍現象が起こっている。それでも嫌な顔ひとつせずに対応しているのは、かつての自分の姿と重ね合わせてみているからだろう。

 実際、貴乃花親方は史上最年少の17歳8カ月、稀勢の里は2位の18歳3カ月で新入幕を果たしている。人気の和製横綱、長期休場からの復活…。2人には共通点が多い。

 気になるのは稀勢の里の今後だ。貴乃花の場合は秋場所で復活したが、翌九州場所では再び全休。続く翌年初場所の8日目に安美錦に敗れた一番を最後に30歳で現役を引退している。復活劇は長くは続かなかったのだ。

 貴乃花親方は「膝の腫れが引かなかった。私の場合はもう(膝が)寿命でした。(稀勢の里は)場所が終わり、疲労がどれだけ取れるか。そっちの方が心配になる」と指摘した。

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