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【松本秀夫 プロ野球実況中継】西武にみる“捕手3人体制”のメリット

 西武がパ・リーグで優勝マジックを10(18日現在)としています。

 強力打線が売り物ですが、森、炭谷、岡田が交互にマスクをかぶる“キャッチャー3人体制”も大きな特徴。個々の力不足を複数で補う球団が多い中、西武は「3人ともレギュラーの力を持っている」(秋元バッテリーコーチ)というアドバンテージがあります。

 誰をスタメンで使うか、先発投手で決まっているのは菊池雄星のときの炭谷くらい。あとは連戦の流れの中で相手チームや自軍の状態を総合的に判断し、辻監督を中心に首脳陣が適宜決めているようです。

 15-17日のソフトバンクとの首位攻防3連戦のスタメンは、1、2戦が打力重視で森。第3戦は岡田でした。

 「1年を通して、あるいは3連戦で、同じキャッチャーの方が流れをわかっているというメリットはある。一方でキャッチャーを替えることで、組み立てをあえて変えるという考えもあるんです」と秋元コーチ。

 結果的に西武は3連勝。岡田に聞きました。「正直、連勝のあと3戦目に行くのは緊張します。絶対に流れを止めたくないですから。でも同時に、相手の裏をかいてやろうってことはいつも考えてますね。たとえば17日の先発はウルフだったけど、変化球を多くして相手に『おやっ?』と思わせようとか。相手にいろいろ考えさせるのが、キャッチャーを替えるメリットだと思います」。首脳陣の考えを選手たちがしっかり理解しているんですね。

 そういえば、セ・リーグ首位の広島も形はやや違いますが、会沢を中心に、石原、磯村が控える捕手3人体制。球界はいまや正妻はひとりでなく、“複数レギュラー捕手”がトレンドなのでしょうか。

 ■松本秀夫(まつもと・ひでお) 1961年7月22日生まれ、東京都出身。早大卒、85年ニッポン放送入社。スポーツ部アナウンサーとして「ショウアップナイター」の実況などを担当。2005年ロッテ優勝決定の試合での号泣実況のほか、数々の名言がある。17年4月よりフリー。

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