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圧力「受けた」「かけていない」完全に食い違う主張 貴親方、相撲協会…嘘ついてるのは誰? (1/2ページ)

 嘘をついているのは誰だ? 貴乃花親方(46)=元横綱=は25日に都内で会見を開き、日本相撲協会からの退職を届け出たことを明らかにしたが、会見終了から2時間後、協会の芝田山広報部長(55)=元横綱大乃国=が両国国技館で会見し貴乃花親方の主張をすべて否定した。両者の説明は大きく食い違っており、同協会は貴乃花親方に直接、説明を求め、退職や貴乃花部屋の扱いを検討する方針だ。

 同日時点では貴乃花親方の退職は認められていない。芝田山部長は、貴乃花親方から『引退届』は提出されたが、「退職するには『退職届』でなければならない」として協会が受理しなかったことを明らかにした。また、貴乃花部屋の力士全員の千賀ノ浦部屋への移籍も、「千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)への依頼は、貴乃花親方が引退届を提出する30分ほど前、突然に電話で行われ、1分にも満たなかった。転属届に千賀ノ浦親方の署名、押印がなかったことから受理していない」と説明した。

 貴乃花親方と芝田山部長の説明は全く食い違っている。

 貴乃花親方は退職に追い込まれた原因について、弟子の貴ノ岩に対する元横綱日馬富士の傷害事件を巡り、協会の対応に疑義があるとして3月に内閣府へ提出した告発状の取り扱いを挙げている。告発状は後に取り下げたが、貴乃花親方は、「告発状の内容を事実無根と認めなければ親方を廃業させるという意味の有形・無形の圧力を協会側から受けた」と訴えた。

 しかし芝田山部長は「そのような事実は一切ない。事実無根であることを認めることが(貴乃花部屋が一門に所属する)条件ではない」と否定。直接、貴乃花親方と接触したのは、2月の理事選前まで『貴乃花一門』の同志だった阿武松親方(元関脇益荒雄)で、「その言葉の中のやりとりだったと思う。協会としてはそういった見解は一切出していない」と説明した。

 ところが、“丸投げ”された格好の阿武松親方も「(貴乃花親方とのやりとりで)告発状のことには触れていないです」と寝耳に水の様子。「一緒にずっとやってきた人間として、私は彼が退職しないように心から魂を込めて説得しました。(今後の慰留については)八角理事長に聞いてください」と語った。

 芝田山部長は廃業をちらつかせて圧力をかけたことを否定したが、無所属のままなら部屋閉鎖や一代年寄剥奪に至るとの見方は角界内で盛んにささやかれており、「貴乃花親方に退職を迫るムードが醸成されていた」(相撲協会関係者)という見方もある。

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