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【艇王・植木通彦 不死鳥伝説】流血で水面が赤く染まり…30年前に起こった衝撃事故 (1/2ページ)

 私は今、ボートレースアンバサダーとして、ファンのみなさんとボートレースをつなぐ橋渡し役をしています。約20年の現役時代にはさまざまな経験をしましたが、たくさんの方々に支えられて困難を乗り越えてきました。そして、数々のタイトルを獲得することができました。今はそうした古くからのファンのみなさんに加え、アンバサダー活動を通して新しくファンになっていただいた方にも応援していただき、私の活動の原動力になっています。

 そんな皆様によりボートレースの世界を知っていただきたいという思いから、私の歩んできた道を書いていくことにしました。現役時代に『不死鳥』『フェニックス』など、ファンのみなさんに浸透した私のネーミングは、大けがからの復活という出来事があったからでしょう。まずそのことからお伝えしましょう。

 9月6日、ボートレースアンバサダー活動で群馬県にあるボートレース桐生に参りました。実は、このボートレース桐生は私の人生の転機となったレース場です。75針を縫う大けがを負い、奇跡的な復帰を果たした場所でもあります。この間、いろんな方々にお世話になりました。

 この日はGI「赤城雷神杯」レース開催中で、イベントも多く、たくさんのファンのみなさんにご来場いただいていました。私も場内でファンのみなさんといっしょにそのイベントを見ていました。すると、ひとりのファンの方から声をかけられたのです。

 「植木さんですか? 私は植木さんが大けがをしたレースを目の前で見ていましたよ」