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巨人・原新監督、3年前の“意地”のワケ 今度こそ「後継者育成」がノルマに (1/2ページ)

 巨人の新監督の就任会見には、前任者が同席するのが恒例だ。伝統にのっとって23日、巨人・原辰徳新監督(60)と高橋由伸前監督(43)が固い握手を交わし、円満なバトンタッチをアピールした。

 ただ、構図が逆だった3年前は、原監督の退任会見と高橋監督の就任会見が別々に行われた。異例の形式を取ったのは、当時続投を要請されなかった原監督のせめてもの意地だったのだろう。心の底では高橋を、自分の後継者と認めがたかったのだ。

 巨人の尊ぶべき伝統のひとつが、指揮官が後継者に英才教育を施し機を見て禅譲する、“指揮官育成システム”だ。別派閥の藤田監督を師と仰ぐ原監督であっても、長嶋監督はコーチで入閣させ、試合中はベンチで隣に置いて勉強させた。2001年には試合中の采配を一任できる段階となり、後事を託して同年オフに勇退した。

 ところが原監督自身は伝統のバトンをつなげなかった。借金14で4位に沈んだ第2次政権1年目の06年。当時の看板選手だった高橋由伸が故障離脱を繰り返すと、「お前もそのうち、人の上に立つ時がくるだろう。その時まで俺の気持ちは分からない」と嘆いた。その時点では、将来の監督候補という親会社の期待も理解していたのだ。

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