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巨人、阪神と大阪桐蔭の微妙な関係…Gは手打ち、Tは藤浪巡り冷え込み 2018ドラフト

 今年のドラフト会議(25日午後5時開始)の主役は大阪桐蔭高だ。史上初めて甲子園春夏連覇を2度達成した日本一の野球名門校は、前日までに巨人、中日、ヤクルトが1位指名を公表した根尾昂内野手、ロッテが入札を明かした藤原恭大外野手をはじめ、エースの柿木連投手、190センチ左腕の横川凱投手と4人の上位指名候補を抱える。

 巨人は24日、原辰徳新監督(60)を迎えた新体制で根尾の1位指名を公表したが、関係者が驚いたのは「巨人が大阪桐蔭の選手を指名できるのか」という点だった。

 2005年に巨人がオリックスとの競合の末に引き当てた大阪桐蔭のエース左腕・辻内崇伸投手(30)=現女子プロ野球・埼玉アストライア監督=が肘の痛みを押して投げ込みをしたことで肩肘を故障し、8年目のオフに戦力外通告を受けた。これをきっかけに巨人と同校との関係が悪化した。

 関西アマチュア球界関係者は「戦力外にしたことよりも、ケガをしていても投げ込みを強いる練習環境に対して、桐蔭関係者の不信感が強かった」と明かす。

 事実、これ以降、大阪桐蔭から巨人に進んだ選手はなく、関係は冷え切ったままとみられていた。しかし今年になって鹿取GMと岡崎スカウト部長(ともに当時)が大阪桐蔭に足を運んでわびを入れ、手打ちとなり根尾指名にこぎつけた。

 一方、巨人と同様に関係悪化に悩まされているのが阪神だ。同校出身の藤浪晋太郎投手(24)が16年7月8日の広島戦(甲子園)で161球8失点の“さらし者”にされ、同年以降伸び悩んでいること、甲子園特有の強烈なヤジなどに大阪桐蔭関係者が不安を抱いていることが、アマ球界関係者の間で公然と語られている。阪神のスカウトには練習試合の日程は知らされても、他球団が入手している先発投手の予定までは知らされなかったといわれる。

 辻内の巨人入団は、第2次原政権初年度の06年。故障と戦力外通告も原政権下で起きたことだ。一方で大阪桐蔭との手打ちは前任者に押しつけられた格好。“座りしままに食うは辰徳”といわけか。

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