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日本シリーズ 須藤豊氏、広島4勝3敗と予想 SBのカギは「松田の復活」

 日本シリーズ予想は、4勝3敗で広島としておきたい。戦力的にみれば、広島は今が旬。丸、鈴木らが円熟味を増し、もし今年日本一になれなかったら、しばらくチャンスはないと思われるほど。一方、ソフトバンクは故障者が多い上、先発投手陣が手薄だ。

 ただ、戦力的不利を覆すかもしれないのが、ソフトバンクの工藤采配。西武とのCSファイナルステージでは、アドバンテージを含め1勝2敗で迎えた第3戦で、打撃不振に陥っていたチームリーダーの松田宣浩内野手(35)をスタメンから外す荒療治を行った。

 下手をすればチームの空中分解を招きかねない危険な手だが、本人よりも周りの選手がピリッと締まる効果はある。ソフトバンクはここから3連勝。松田は途中からは出場したが、スタメンに戻ることはなかった。

 私なら、日本シリーズは松田を先発に戻す頃合いだと思うが、どうだろう。実際、松田が復調すればチームに俄然勢いが出るはずだ。

 脇役の明石、西田、高田、育成出身の甲斐、石川、大竹といった選手たちを効果的に起用しているのを見る限り、工藤監督は決して、球団の豊富な資金力に恵まれただけの指揮官ではない。

 一方、広島に落とし穴があるとすれば、シーズン終盤から調子を落としている守護神・中崎だろう。“逆転のカープ”といわれた劇的な展開は、リリーフ陣がしっかりしていたからこそ可能だった。巨人とのCSファイナルステージ第3戦では、最後にフランスアを持ってきた緒方監督の起用も注目される。それに、新井の現役引退ムードに流されすぎず、普段通りの野球を心がけた方が良いと思う。(本紙評論家、元巨人ヘッドコーチ・須藤豊)

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