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【江尻良文の快説・怪説】今年も“内弁慶シリーズ”? 異例の第8戦突入か

 ソフトバンク・工藤公康監督(55)が1敗1分けで福岡に戻った29日、高らかに逆襲を宣言した。

 移動日で一部投手のみが本拠地ヤフオクドームで練習。遠目で見守っていた報道陣から「アレッ? あそこでキャッチボールしている投手は誰だ?」との声が上がった。これがなんと工藤監督。選手に見間違うのも無理はないほど、熱を入れてボールを投げ込んでいた。

 一塁側ベンチに引き上げる際、「まだ現役で十分いけるんじゃないか?」と冷やかす声が飛び、「無理ですよ。あれが精いっぱいですから」と笑顔で応じた。

 敵地で白星を挙げられず、本拠地で逆襲するためにも、監督自身が元気いっぱいをアピールするパフォーマンスの意味もあったのだろう。「CS(クライマックスシリーズ)で選手が頑張ってくれたおかげで、せっかくもう一度、応援してくれた地元のファンの皆さまに見てもらえるのだから、頑張らないといけない」と強調した。

 広島のマツダスタジアムでの圧倒的な強さは、シーズン中44勝24敗2分、勝率・647という数字にハッキリと出ていた。日本シリーズでも第1戦は追いつかれながらも延長12回引き分けに持ち込み、第2戦は快勝とデータ通りだ。

 一方、ソフトバンクもシーズン中、ヤフオクドームでは39勝27敗、勝率・591と決してヒケを取らない。しかも工藤ホークスは日本一になった15年と17年を合わせ、ヤフオクドームでの日本シリーズは5戦5勝。力強い逆襲宣言にはこんなデータの裏付けもある。

 ちなみに、2003年のダイエー(現ソフトバンク)と阪神の日本シリーズは、お互いに本拠地で全勝の“内弁慶”ぶりで、4勝3敗でダイエーが制した。今回、仮に第3戦以降、お互いに本拠地全勝なら、3勝3敗で異例の第8戦にもつれ込むことになるが、果たしてどうか。(江尻良文)

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