記事詳細

【清水満 SPORTS BAR】日本ハム“戦略”のすごさ 引き当てた吉田輝星で特需は続く… (2/2ページ)

 北海道に移って15年になる。移転年に人気者の新庄剛志を獲って道産子たちの喝采を浴びた。同時に「その年の一番いい選手を獲る」というドラフト戦略を徹底させた。主力がフリーエージェントで移籍しても、逆にそれが若手の成長を促す環境になった。今世紀に入って5度のリーグ優勝。いつも新戦力があった。

 ドラフトは“くじ運”もあるが、近年ダルビッシュ有、斎藤佑樹、大谷翔平、昨年は清宮幸太郎と実力ある話題の選手を獲得するなど引きが強い。注目度はいまや道内だけでなく全国区である。

 今回の吉田の経済効果は、観客動員やグッズ売り上げなど波及効果を含めると30億円(関大・宮本勝浩名誉教授の試算)とも。期待感からの数値だが、この特需はまだまだ終わらないだろう。

 年末までの動向、年明けの自主トレ、そして春季キャンプ…。少なくとも開幕直前までは、今年の清宮がそうだったように、スポーツ・メディアはこぞって吉田の一挙手一投足を追うはず。その露出は計り知れない。

 初代オーナーは2005年に天に召された(享年90)。天国でいまある栄華に、きっとほほ笑んでいるに違いない。(産経新聞特別記者・清水満)

関連ニュース