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【艇王・植木通彦 不死鳥伝説】「あと20年は走る」と目標掲げ復帰戦へ レース事故から一瞬一瞬の出会いの大切さを実感 (1/2ページ)

 ボートレース桐生で1990年4月8日から始った新鋭リーグ戦が、私の大けがからの復帰第一戦でした。期間中のレース成績は、4着、6着、4着、5着、2着、6着と記憶しています。成績はイマイチでしたが、大けがを負った事故現場の桐生に出走したことで、これからもやっていけると確信できました。

 大けがをしてこの後、何年レーサーとして活躍できるか分からない中での復帰でしたので、レースに対する怖さは当然ありました。不思議なものですが、怖さは実際のレース中よりレース前の展示航走のときにより強く感じました。6艇で競いながら同じスピードで走るレース中では、レースの流れがあるので怖さを忘れることができました。しかし、レースの前に一人一人の選手を紹介する展示航走では、1人だけで走るので逆に怖かったのです。この感覚は引退するまで続きました。

 復帰するにあたって、「あと20年は走る」と目標を立てました。確たる保証はない目標でしたので、それからは一走一走を大切に走ろうと必死でした。常に他のレーサーより少し努力するように心掛けていました。20年というゴールを設けてから、今こうしなければいけないと逆算するわけですからプレッシャーがかかります。でも、それが私にとっては良い結果をもたらしてくれました。

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