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【西本忠成 トラとら虎】西争奪参戦で甦る…FA投手補強失敗の過去

 阪神は先発投手強化のため、オリックスからFA宣言した西勇輝投手(28)の獲得に乗り出すが、「過去の実績にだまされてはいけない」と球団OBは警告する。

 「西は今季を含め2ケタ勝利を5度記録しているが、そのうち3度は負け数の方が多い。阪神が何を根拠にセ・リーグの打者に通じると判断したか問うてみたい」

 慎重論の背景には、FAによる投手補強の失敗の歴史がある。第1号は1995年にオリックスから獲得した山沖之彦投手。キャンプから右肩痛を訴え未登板に終わり、1年で解雇。前年まで通算112勝の大型右腕だったが、オリックス時代からの故障と疑われた。

 同じくオリックスから2000年に獲得した星野伸之投手も通算168勝の技巧派左腕だったが、3年間でわずか8勝。「パ・リーグは強振する打者が多く緩急投法は有効だったが、セにはミートのうまい打者が多く通用しなかった。これもフロントの調査不足」と先のOBは糾弾する。

 さらに11年、ロッテから獲得した小林宏投手も、前年29セーブの実績から抑えを託したが、2年間で1勝5敗0セーブに終わった。

 FA交渉担当者は当時と代わっているが、過去の失敗を教訓にしなければならないのは当然。希望は西の若さだが、本当に戦力になるかは本番を迎えるまで分からない。(スポーツライター・西本忠成)

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