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【艇王・植木通彦 不死鳥伝説】うねりのある福岡での悲願達成 乗りやすさ重視した調整が奏功 (1/2ページ)

 ボートレースでは、最高グレードのSG、その次位のGI、GII、GIII、通常レースとランクが分かれる。グレードによって賞金が違い、SGは年間8回開催で優勝賞金は約3000万円。年末のグランプリは優勝賞金1億円。およそ月2回開催のGIの優勝賞金は約900万円。レーサーはグランプリ出場をめざして戦うが、11月までの獲得賞金額上位18人までしか出場できない狭き門だ。そのGI戦線に不死鳥はようやく駒を進め、ボートレース新時代を開くことになった。

 1992年2月7日、ボートレース福岡でGI初優勝を果たしました。毎年1回、関東から九州までの6地区のナンバーワンを決める地区選手権競走。私は福岡県出身ですので、九州地区選手権競走に出走しました。

 福岡はスタートして最初の折り返し点、第1ターンマーク付近にうねりがあることで知られます。特に大潮時には海からの潮で強いうねりがレースに影響を与えます。

 優勝戦では、4コースからのまくりで優勝を決めました。うねりの強いコンディションでまくりで勝てたのは、大けがして以来、乗りやすさを求めてモーター調整や乗艇姿勢を工夫したことが、実を結んだのかもしれません。

 当時、同世代では複数の人がGI優勝を達成していたので、やっと追いついたという気持ちで少しホッとしました。表彰式でたくさんのファンの皆さんからご声援を受けたことも衝撃的で忘れられません。このうれしさと感激をまた味わいたいと強く思うようになりました。それと、自分がけがをしたことから、人の役にたちたいと、GI優勝を機に賞金の一部を社会福祉に寄付するようになりました。今でも実家には当時の感謝状が輝いています。

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