記事詳細

【艇王・植木通彦 不死鳥伝説】モンキーでSG初制覇! 時代を変えた、他のレーサーが止まってみえるほどの高速ターン (1/2ページ)

 最高グレードのSGレース初制覇を、不死鳥はモンキーターンによって達成した。それは以後のレース形態を一変させる“革命”といえる。ほかのレーサーが止まってみえるほどの高速ターンだったからだ。いまやモンキーをしないレーサーはほぼ皆無となるほどのインパクトがあった。

 1993年3月、ボートレース戸田(埼玉)のSG総理大臣杯(現SGボートレースクラシック)優勝は、デビューから6年5カ月かかった快挙でした。

 優勝戦では1号艇でしたが、スタートは外の5コースを選択しました。ボートレースは1コースが有利といわれます。ただ助走距離の短い1コースから走る場合、助走距離の長い外コースのレーサーのダッシュのきいたスタートに対抗できるモーター力が必要です。私は、モーターの直線での伸び足とスムーズなターン足を引き出す調整がうまくいったので、ターンスピードを武器にレースをするつもりでしたから内側コースへのこだわりはありませんでした。

 いざスタートして最初の折り返し点の第1ターンマークでは、迷わず全速でまくっていきました。強烈なモンキーターンでまくりが決まったと思った瞬間、私と同じ福岡の清水克一大先輩がグイグイ伸びてきて、折り返しの直線は2艇接戦のまま第2ターンマークへ向かうことになりました。でも、不思議なほど冷静で自分の後方のレーサーの動きもしっかり確認でき、清水先輩の動きだけに集中できました。

関連ニュース