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貴ノ岩引退でも…解決しない不祥事の温床 相撲協会と世間の認識のズレ、変わらず (2/2ページ)

 外国との文化の違い同様、相撲協会と世間の認識のズレもうかがえる。

 この日の夜、貴ノ岩は千賀ノ浦部屋で約24分間会見し頭を下げたが、あくまで「謝罪会見」ではなく、「引退会見」という名目だった。

 昨年の事件後、伊勢ヶ浜部屋が主導した元日馬富士の会見には、ワイドショーのスタッフなどが大挙して押し寄せ、質問に伊勢ヶ浜親方(元横綱旭富士)が逆ギレする場面もあった。

 それに懲りたのか、この日は異例の相撲協会主導。NHKによる代表質問以外はわずか2問に限定。引退会見ゆえ「相撲生活の中で1番の思い出は?」、「相撲を通じて学んだことは?」などと、いま世間の人々が知りたいこととはかけ離れた問答になった。

 これは「貴ノ岩が会見に臨むことをものすごく怖がっていた」(千賀ノ浦部屋関係者)からでもあった。

 結局、暴行の経緯は千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)が「カッとなって付け人を殴った。付け人が(貴ノ岩に)飲ませなければいけない(かぜ)薬を忘れてしまい、言い訳をしたのが原因」と簡単に説明しただけだった。

 昨年の九州場所で優勝した白鵬は「膿を出し切る」と言い放った。事件に関わった元日馬富士、貴ノ岩、元貴乃花親方が1年の間に全員協会を去った。膿を出すとはこのことだったのだろうか。

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