記事詳細

【艇王・植木通彦 不死鳥伝説】時代を変えた「モンキーターン」 “元祖”と呼ばれた先輩の1着が、他の選手より1~2秒早かった (1/2ページ)

 不死鳥伝説のスタートともいえるSG初制覇は、モンキーターンによる逆転劇だったことから、一躍モンキーの威力がクローズアップされた。不死鳥はなぜモンキーに注目したのか?

 私は、他のレーサーと比べてスタート感や整備力が特に優れているとは思っていません。日々の練習で積み上げたターン力を生かして一つでも上の着順を目指す追い上げるレースを心がけました。ファンの皆さんもそう期待していたと思います。

 実は、1993年のボートレース戸田(埼玉)でのSG初制覇を予感させるレースが、直前のボートレース三国(福井)のGIレースでありました。モンキーターンによるレース内容とその結果に手応えを感じたからです。優勝戦にも乗り、優勝こそできませんでしたが、予選からのレース内容は自分でも今までと違うのが分かるほどでした。それで実戦でのモンキーターンの威力を実感したといえます。

 戸田のSGの優勝戦の関門である準優勝戦では、モンキーターンの元祖といわれる飯田加一先輩(東京)と一緒のレースに組まれていました。飯田先輩とは、モンキーターンについて話をする機会はありませんでしたが、飯田さんが1着でゴールしたときのレースタイムが他のレーサーに比べて1~2秒早いことに、私は注目していました。中腰で立つモンキーターンは普通の正座するような座位によるターンに比べて、ターン出口の立ち上がりの加速がかなり早くなっていると思いました。ただ、ターン後の加速は、普通の座位でのターンがちゃんとできていないと、その効果は半減あるいは半減以下となります。何事も基本はあり、その基本を軸に時代の進化に対応することが大切だと感じました。

関連ニュース