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【江尻良文の快説・怪説】現役若手プロ野球選手に「セカンドキャリア」アンケート 「会社員志望」なぜ急増?

 「2018年現役若手プロ野球選手へのセカンドキャリアに関するアンケート調査」の結果が13日に発表され、「引退後にやってみたい仕事」で、昨年7位の「一般企業で会社員」が急上昇しトップ(15・1%)に。なぜなのか。

 秋のフェニックス・リーグに参加した、在籍平均年数3・6年の12球団所属選手を対象に無記名で実施。

 昨年まで担当者は「これまでと大きな違いはありません。野球に関わるセカンドキャリアを望む選手が多い。もっと一般社会に飛び込んでほしい。その気になれば他の仕事でも成功できるのだから」と嘆いていたが、今年は急変。「やってみたい」に「興味がある」をプラスすると、「高校野球指導者」が11・1%と47・6%で計58%と相変わらず人気が高い。「一般企業で会社員」は15・1%と39・7%で計54・8%。

 だが、「やってみたい」という明確な希望に限定すれば、会社員が初めてトップに立ち、高校野球指導者は4位に落ちる。ちなみに昨年の「やってみたい」は、会社員が7位の6・8%で、高校野球指導者はトップの14・0%だった。

 背景には、年々厳しくなる球界の雇用事情がある。高校球界の指導者にしても、かつてのように長期にわたるのが当然という時代ではない。

 プロ野球界も入団2、3年目で解雇されることが珍しくなくなっている。今年11月、ソフトバンクが日本一を決めた翌日に球団買収以来最大のリストラを敢行したのも記憶に生々しい。

 セカンドキャリアは野球界に固執するよりも、一般企業で会社員になれば、ある程度の長い期間は保証されるという、安定志向の高まりも見え隠れする。若手選手の視野が広がったと喜ぶべきか、それとも野球1本で生きていく覚悟が薄れたと嘆くべきか…。(江尻良文)

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