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西武、築37年の劣悪「選手寮」建て替え…ハングリー精神が失われる!? (1/2ページ)

 西武は25日、本拠地メットライフドームに隣接する新選手寮と室内練習場の上棟式を行った。約180億円を投じ来年6月に完成予定で、築37年の現行施設に替わってチームの未来を担う若手の拠点となる。

 「オレは4年目のオフに、当時球団の管理部長だった根本(陸夫)さんの自宅まで行って、寮から出させてくれって頼んだ。手土産を持ってね」。そう振り返るのは、来年1月1日付で球団ゼネラルマネジャー(GM)に就任する渡辺久信シニアディレクター(SD、53)だ。

 当時の西武は基本的に高卒選手には5年間の寮生活が義務づけられていたが、3年目に最多勝を獲得するなど結果を出していた。

 「『お前だけは絶対に出さない』って言われちゃって。それでも本当に出たくて仕方なかったから、1週間後にもう1回頼みに行ったよ。『マンションをもう買っちゃいました。また貸しできない物件なので住まないといけないんです』って言ったら、さすがに折れてくれたよ」

 寮から出たい一心で、わずか1週間の間に新居を購入し、当時の実質的なGMだった根本氏の説得に成功した。

 渡辺SDがそうだったように、雨漏り、すきま風、ゴキブリなどの虫にまで悩まされる若獅子寮からの独り立ちは、伝統的に西武の若手選手にとって大きなモチベーションだった。

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