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【田代学 ダッグアウトの裏側】破談も辞さぬ“ボラス流”交渉…最後に決めるのは自分自身 雄星は後悔しない選択を (1/2ページ)

 米大リーグのストーブリーグは、クリスマス休暇が終われば再燃する。日本球界が静かになる年末年始も関係ない。

 注目は、西武からポスティングシステムで大リーグ移籍を目指している菊池雄星投手(27)。譲渡金を支払う意思のある球団との交渉期限は、米東部時間の来年1月2日午後5時(日本時間1月3日午前7時)になっている。

 代理人のスコット・ボラス氏(66)は敏腕な一方、破談も辞さない強気の交渉姿勢で知られる。ドラフト指名された選手を浪人させ、フリーエージェント交渉が春季キャンプまで長引くことも珍しくない。

 筆者が目の当たりにしたのは、西武から松坂大輔投手(現中日)がレッドソックスに移籍した2006年オフだ。ボラス氏が代理人を務め、今オフから変更されたポスティングシステムとは違い、当時は独占交渉権を落札したレ軍とだけ交渉。期限寸前まで平行線をたどり、最後はロサンゼルス郊外にある同氏の事務所にいた松坂が金額より入団最優先を指示して破談を回避した。

 「左腕は貴重で、(菊池は)メジャーの大半の投手よりも球速は上。どの球団にもフィットする」と同氏は菊池を高評価。松坂のときとはシステムが変わり、譲渡金を支払う意思のある全球団と交渉が可能になっても、強気の姿勢は一貫している。独自に算出したデータなど手練手管を駆使して、今回も期限ぎりぎりまで高額契約を求めていくだろう。それがボラス流なのだ。

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