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【松本秀夫 プロ野球実況中継】審判から楽天の寮長へ… 華麗なるチェンジ

 各球団が新人選手を入寮させています。プロとしての第一歩。これからは寮長が親代わりのような存在になりますが、今日はそんな寮長の話。

 元NPB審判の中村稔氏(55)が楽天球団の寮長に就任しました。元審判の球団フロント入り自体異例なうえに、中村氏は通算2876試合、日本シリーズ13回出場の超大物ですから、その華麗なる転身には驚かされました。

 実はニッポン放送スポーツアナと、中村氏をはじめとした元パ・リーグの審判員の皆さんとは、20年以上も前から毎年のように合同忘年会をやってきたのです。

 その席で彼はまさに親分格。息子以上に年の離れた若手審判たちを率いて、いつもしっかり飲み会の席を仕切ってくれていたんです。そして若手たちも中村氏を心から敬愛している様子が伺えました。そんな光景を見てきたから、寮長という肩書がスムーズにマッチしたというわけ。

 もちろん寮長の仕事は、飲み会の仕切り役とはまるで違います。某在京球団の元寮長がこんな話をしてくれました。

 選手はそれぞれ性格も違えば、育ってきた環境も違う。「ある台湾人選手が寝坊ばかりするんで調べたら、毎晩夜中にスカイプで母国の友人たちと延々しゃべってたんです。一応叱ったけれどなんだか切なくなってね」

 プライバシーに寄り添う仕事はアウト、セーフのように簡単に割り切れません。時として人情味あふれる大岡さばきが求められるんでしょうね。

 審判員のセカンドキャリアに新しい道を開いた中村氏にエールを送ります。選手の皆さんは退場処分にならないよう気をつけてください(笑)(フリーアナウンサー・松本秀夫)

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