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【元巨人 クロマティが斬る】私が松坂大輔を「日本人投手10傑」に入れたくないワケ (1/2ページ)

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 前回、私が見た日本人投手トップ10で野茂、遠藤、大野ら上位5人を取り上げた。これに続くのが村田兆治、桑田真澄、工藤公康ら。

 特に村田には剛速球に加え、誰にも打てないフォークがあった。“マサカリ投法”と呼ばれる独特の投球フォームは、サンフランシスコ・ジャイアンツなどで通算243勝を挙げ殿堂入りした、ファン・マリシャルの左足を高く蹴り上げる豪快なオーバースローそっくりだった。村田と対戦しなくてよかったと思っている。

 村田は勇気もある。トミー・ジョン手術を受けた最初の日本人で、登板と登板の間に適度な休養をとり、腕を休めた最初の日本人投手でもある。

 その他、ヤンキースの田中将大のプレーにも感銘を受けている。試合に対する態度が好ましい。名門ヤンキースの一員として常にビッグゲームで結果を出すことを求められ、実際に出してきた。KOされても必ず立ち上がってくる。反発力があり、挫折のたびに必要なアジャスト(修正)をしてくる。週1回でなく中4日の登板にも慣れた。

 ヤンキース初年度の2014年に腕を痛め、10週間DLに入ったが、そのあとアプローチを変え、ストライクを先行させ、相手打者が手を出してくる球を投げ、あとは野手に仕事を任せた。これで球数を抑えた。毎年12勝から15勝を挙げており、ヤンキースのトップの投手の地位を確保している。

 伊良部秀輝もトップ10に入れたい。伊良部は本当にすごい球を持っていた。だが、それをどう使うかを知らなかった。試合中のどこで集中すればいいかも知らなかった。いいときは誰も彼の球を打てなかったが、メンタルは強くなかった。自制心に欠け大酒を飲んだ。酒を飲むと自分をコントロールできなかった。

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