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【元巨人 クロマティが斬る】「ゴジ」松井が巨人に戻る可能性を答えよう (1/2ページ)

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 松井秀喜。あえて「ゴジ」と呼ばせてもらいたい。彼は日本が生んだ偉大な打者の1人だ。日本のスターとしてアメリカに渡り、アジャスト(適応、修正)に成功した。

 最初はひどかった。打率は2割を低迷、メジャーの投手の投げ込む速球にフリーズ(凍り付いた)。だが、そのあとで立ち上がりチャレンジした。過去に偉大な先輩たちがそうしてきたように、必要なアジャストを繰り返した。胸の前で構えていたバットを捕手寄りに変え、メジャーのスピードに対応した。

 日本人選手がメジャーで戦う場合、最初はどうしても速球におじけづいてしまうが、毎日見続けるうちに、慣れてくるものだ。それがゴジにも起きた。メジャー初年度の2003年は最終的に打率・287、106打点。マーリンズとのワールドシリーズでは日本人初の本塁打を放った。

 チーム最強のクラッチヒッター(勝負強い打者)になり、09年にはワールドシリーズMVP。ニューヨークで最も人気のある選手の1人となった。

 “ヤンキースタジアムの誘惑”にも負けなかった。同球場は右翼フェンスまでが短く、左打者にはホームランを狙いたくなる球場だが、ロジャー・マリスのような打者にはならず、あくまで自分の打法に徹した。マリスは1961年に61本塁打を量産しベーブ・ルースの記録を塗り替えたが、右翼フェンスをギリギリ越える低いライナーが多かったせいで、それをたたえる声が小さかった。

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