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森保J 逃げ切り8強 ワンチャンス生かし守り切る 

 サッカーのアジア・カップ決勝トーナメント1回戦、サウジアラビア戦で、日本はワンチャンスを確実にものにした。前半20分、柴崎の左CKに、相手を振り切った冨安が頭で合わせた。シュートはゆっくりとゴール左隅へ吸い込まれた。待望の先制点。「得点をとる選手ではないので喜び方が分からなかった。本当にうれしい」。右拳を握りしめて代表初ゴールを喜んだ。

 17日のウズベキスタン戦から先発を10人変更し、主力をスタメンに並べた。午後3時開始で日差しは厳しかった。暑さの影響は避けられず、先発の多くが中3日だったサウジアラビアよりも動きに鋭さを欠いた。人もボールも縦に素早く動く攻撃は影を潜めた。

 試合前から主導権が握れない展開では、セットプレーからの得点を狙っていた。柴崎は「練習の成果が出た」と誇った。背後への注意が散漫になる傾向が強い敵の弱点を突いた結果だった。

 相手の速さ、1対1での強さに手を焼いた。長短のパスに振り回されて守備網を整えられず、自陣での反則も重なってピンチの連続だった。ギリギリのところで1点を守り抜いた。90分間体を張った吉田は「ほとんどボールを支配されて守備の時間が長かったけど、こういう試合を勝ち抜くのはチームが強くなるために必要」と強調した。

 8強への切符はもぎ取った。今後も強豪との対戦が待ち受けている。アジア王者へ険しい道が続く。(小川寛太)