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高安、示した大関の意地 貴景勝に“先輩”の実力見せた

 ■大相撲初場所 10日目=22日、東京・両国国技館

 大関の意地だ。高安は、2敗で白鵬を追う関脇貴景勝に対し立ち合い体当たりを見舞った。一歩も引かない相手に、高安は張り手を連発。最後はタイミングのいいはたき込みで、貴景勝を優勝戦線から引きずり下ろした。

 先場所は14日目に、2敗の高安が1敗で逃げる貴景勝との直接対決を制し、土壇場で両者は並んだ。こうなったら優勝は番付上位の高安のもの、と多くのファンは思った。しかし千秋楽に思わぬ波乱。貴景勝は先に錦木に勝って2敗を守ったが、高安は結びで1分13秒の激戦の末、御嶽海のすくい投げに屈し、初優勝がスルリと逃げた。

 「15日間取り切る体力がなかったということ。もう一度体を作り直す」と悔しさを胸に秘め、その後の冬巡業では休むことなく稽古を続けた。

 年が明けると兄弟子の稀勢の里との稽古も激しさを増し、「優勝候補に加えてもいいのではないか」と見る親方もいたが、場所直前のインフルエンザ感染でもくろみは無残に打ち砕かれた。ようやく5勝5敗の五分。今場所の優勝戦線ははるかかなただが、次期大関最有力の貴景勝に“先輩”の実力を示した。