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【艇王・植木通彦 不死鳥伝説】“不死鳥”の名を決定づけた95年のグランプリ優勝戦 周回ごとに順位が入れ替わる死闘に (1/2ページ)

★グランプリへの道(4)

 ボートレースは勝負が早い。スタートして最初のターンで先頭に立てばほとんど勝てる。ところが、周回ごとに先頭が入れ替わり、3周するまでどちらが勝つか分からない伝説の死闘があった。不死鳥の名を決定づけた1995年12月のグランプリ優勝戦だ。

 6枠の熊谷直樹選手(東京)が内コースを狙ってボートを進めたので、5枠の私もその流れに沿って内側へと艇を進めました。かなり前方まで行き、もう後戻りできない位置でした。コースの争奪戦は待機行動といい、ルールにのっとっての駆け引きです。いったんスタートラインを正面にしたらそのまま直進しなければなりません。結局、私は2コース発進となり、事前にスタート練習していない短い助走距離となりました。それでもスタートで横一線なら何とかなると、自分に言い聞かせ、腹をくくるしかありませんでした。

 スタートは遅れることなく第1ターンマークに向かいました。1コースは名人中道善博選手(徳島)。私とはレーススタイルが違いますので接触しないように同時にターンすることを一瞬で判断しました。グランプリの優勝戦はもう2回目の挑戦でしたので、不思議と落ち着いてレースに集中できました。

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