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【プロキャディーXのつぶやき】アイアン削るついでに日本ツアー参戦!? タイガーのこだわりに見た“プロ魂” (1/2ページ)

 俺が研修生としてツアープロを目指していた時のことだった。アイアンショットで空を突き抜けるほどの高い球が打ちたくて、練習に明け暮れたが、思うように打てない。

 研修生の日課の一つに、プロ室と言われるコース所属プロの専用部屋の掃除があった。ある日、ほうきとちりとりを手にプロ室へ入ると、椅子に座ってクラブを磨いている師匠がいた。いきなり師匠に尋ねられた。

 「高い球を打てるようになったのか?」

 俺は驚いた。弟子がどんな思いでいるのかを知っている。練習ぶりを見ていてくれたのだ。

 「練習が終わったら、クラブの手入れをしているか。ヘッドとグリップを拭いているだけじゃないのか。それだけでは、お前の手足、武器にはなってくれない。感謝の気持ちを込めて、こうやって磨いてこそピタッ! とグリーンに止まる高い球を打てるんだぞ」

 スイングを直々に教わることは滅多になかったが、ゴルフに対する心構えは事細かく教え込まれたものだった。

 「手入れするのではなく、クラブを磨いて魂を通わせるんだ。わかったか」

 「はい!」

 俺は深々と頭を下げた。

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