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【田代学 ダッグアウトの裏側】独立リーグに“毒見役”させるMLBの迷走… 人気が落ちる原因は本当に「試合時間の長さ」なのか (2/2ページ)

 同じ野球とは呼べなくなり、記録の比較さえ難しくなるような内容なので、あえて7項目すべてを列挙した。大リーグのマンフレッド・コミッショナーは就任時から試合時間の短縮に熱心。今季オープン戦で投球間の秒数を表示する「ピッチ・クロック」をテストしたものの、投手の猛反発にあい公式戦では見送りとなった。

 次なる手としてALPBを利用。経営の安定を保障する代わりに「毒見役」を担わせ、選手やファンの反応をみて判断するつもりなのだろう。

 そもそも近年の大リーグで観客動員数が減り、人気が落ちているのは、本当に試合時間の長さが原因なのだろうか。野球から独特の駆け引きや間を奪ってしまうコミッショナーの迷走ぶりの方が、悪影響を与えているようにも映る。

 ■田代 学(たしろ・まなぶ) サンケイスポーツ編集局次長。1991年入社。プロ野球や五輪担当などを経て、2001年から13年11月まで米国駐在の大リーグ担当キャップ。全米野球記者協会の理事や、13年ワールドシリーズの公式記録員を日本人記者で初めて務めた。米国での愛称は「ガク」。

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