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【神谷光男 スポーツ随想】JOC竹田会長辞意 定年延長狙った本人と便乗もくろんだ“忖度族” (1/2ページ)

 日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長(71)が、関係幹部に退任の意向を伝えたという。1期2年で、2001年から10期の長きにわたって会長に君臨したが、東京五輪招致に絡む買収疑惑でフランス司法当局の捜査対象になっていた。

 ひとりの人間が長い間権力の座にいると、ロクなことがないという見本のような話だ。疑惑報道を受けて1月に開いた記者会見では、自らの主張を述べただけで7分間で終わらせた。

 「あれでは疑惑を深めるだけで、五輪のイメージを悪くする」と大会関係者からも批判の声が上がっていた。

 1月19日からスイスで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)のマーケティング委員会は、委員長にもかかわらず「個人的な理由」で欠席。副会長を務めるアジア・オリンピック評議会は総会が今月バンコクで開かれたが、これも欠席した。

 外国に出ればフランス当局から身柄拘束を請求される可能性があり、身動きがとれなかったようだ。さすがに国内だけでなく、IOC内部でも事態を重く見て退任を求める動きが出たことで、進退窮まったらしい。

 竹田氏は2013年に五輪招致委員会理事長として招致成功に尽力した。しかし、2年ごとの役員改選を6月に控えるJOCには「就任時70歳未満」という理事の定年があり、規定通りなら竹田氏はこれでお役ご免となる。そこで例外として定年ルールを見直すつもりだったらしい。

 「総理大臣の年収は期末手当などを合わせて約4000万円といわれるが、竹田さんもそのくらいの年収があったと聞く。しがみつきたいのはわかるが…」と関係者。

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