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逸ノ城が1敗死守 “眠れる怪物”冬眠から目を覚ました!?

 ■大相撲春場所9日目(18日) エディオンアリーナ大阪

 悲願の地元優勝を目指す豪栄道(32)を、巨漢の逸ノ城(25)が泣かせた。もろ差しになられたが、左上手を離し右からの小手投げで仕留め、意外な技能派ぶりを見せつけた。

 「最後は小手投げしかないと、思い切っていった。うれしいね」と細い目をさらに細めた。

 1敗を守り優勝戦線に踏みとどまった。過去、初日からの連勝は新入幕で優勝争いに絡み13勝2敗で殊勲、敢闘両賞を獲得した平成26年秋場所の「6」が最長だったが、7日目に阿炎を突き落し更新。中日に栃ノ心に敗れたが、9日目の勝ち越しは相撲界を震撼させた新入幕場所以来だ。

 「内容が悪くても体の大きさで勝っている。8勝1敗は持っているものの裏返しで、もっと激しい相撲を取って内容が伴ってくれば上位にとって脅威だ」と藤島審判副部長(元大関武双山)。

 今場所から湊部屋の宿舎は大阪・大東市に移転。少子化で25年3月に閉校となった旧深野北小学校の校舎を再利用した宿泊施設「アクティブ・スクウェア・大東」に寝泊まりしている。

 師匠の湊親方(元幕内湊富士)は「校長室」、逸ノ城は「3年生」を個室として使っている。「天井が高く、校庭も広いので快適」と気に入っており、これも快進撃の理由の一つらしい。

 全勝の白鵬を追い、平幕優勝も見えてきた逸ノ城。“眠れる怪物”が目をさましかけている。